マセラティ、特別プログラム「マセラティ メッカニカ・リーリカ」を発表: 「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」のモデナ帰還を祝う

マセラティは100年以上にわたる歴史の新たな章を開きます。「グラントゥーリズモ」および「グランカブリオ」の全モデルの生産が、歴史あるモデナの工場で再び行われることとなりました。イタリアンエレガンスとスタイルを体現するこの2つのモデルは、その歴代モデルが誕生した地に帰還し、マセラティが誇る卓越した技術とクラフトマンシップの継承を確かなものとします。

この象徴的な再始動により、マセラティは改めて、ブランド発祥の地であるモデナ、そしてイタリアのモーターバレーに対して、変わることのない信念と責務をもって歩み続ける決意を再び示しました。

この歴史的な瞬間を祝し、マセラティはメインパートナーである世界的オーディオブランド、ソナス・ファベールとのコラボレーションのもと、11月5日から9日にかけて多彩な記念イベントを開催しました。
音の芸術性とマセラティのスピリットが響き合うこのパートナーシップは、両ブランドが追求する音響技術へのこだわりを象徴しています。このプログラムでは、従業員や顧客、関係機関、そしてモデナの街全体を巻き込み、2台のワンオフモデルの世界初公開と、限定の「フォーリセリエ」カスタマイズパックの発表が行われました。

「マセラティ メッカニカ・リーリカ(Maserati Meccanica Lirica)」は、モデナの文化を象徴する二つの芸術、オペラと「グラントゥーリズモ」の出会いを讃えるコンセプトです。1947年に誕生した「A6 1500」から続くエンジニアリングの伝統と、オペラが持つ感情の表現力。その二つが融合し、メカニカルなパフォーマンスを美と感性の体験へと昇華させる、新たな“言語”が誕生しました。

このコンセプトは、マセラティのあらゆる部門を結びつける創造のプラットフォームでもあります。製品の独自性と文化的価値を融合させ、モデナの街とマセラティを“音”で結びつける――すなわち、エンジンの響きが音楽となり、力強さと美の調和がトライデントの魂そのものを表現する世界を創り上げています。

モデナでは、機械が奏でる音にも旋律があり、音楽には独自の表情があります。
この街でマセラティの鼓動が鳴り響き、再び自らの声を取り戻します。

マセラティ CEO のジャン=フィリップ・インパラートは次のように述べています。
「『グラントゥーリズモ』と『グランカブリオ』の“帰郷”は、私たちの偉大な歴史への敬意であると同時に、誇りと確信をもって未来を見据える戦略的かつブランドのアイデンティティに根ざした選択です。この決断は、マセラティの心であるモデナの存在を改めて強調し、イタリアにおける卓越性、技術力、そして未来へのビジョンに対して投資を続けるというブランドのコミットメントを改めて示すものです。
また、この取り組みは、ブランドに関わるすべての人々の結束と帰属意識の象徴であり、マセラティという素晴らしいブランドに今後も継続的に投資していくという私たちの確固たる意志を示しています。」

マセラティCOO のサント・フィチーリは次のように述べています。
「この土地は、イタリアのモーターバレーにおいて最も長い歴史を持つ、マセラティというブランドの心であり魂です。私たちはここから世界へ、唯一無二のパフォーマンスとデザインを発信してきました。今回、2つの象徴的なモデルが再びモデナへと帰還することは、ブランドにとっての重要な投資であると同時に、この地域に暮らす人々への深い敬意の表れです。マセラティは地域社会との強い絆を育みながら、共に未来を築いてまいります。」

1.「マセラティ メッカニカ・リーリカ」
モデナに響く、マセラティの“帰郷:「Maserati Meccanica Lirica Soirée」
マセラティは、「グラントゥーリズモ」および「グランカブリオ」の生産がモデナへと帰還することを記念し、「マセラティ メッカニカ・リーリカ」と題した特別なイベントを開催しました。

11月5日から9日にかけて、モデナの街は光に包まれ、歴史ある中心街をはじめ、マセラティの象徴であるヴィアーレ・チロ・メノッティ工場、そしてテアトロ・コムナーレ・モデナ・パヴァロッティ=フレーニ劇場が、祝福の舞台となりました。

このイベントは、機械工学の精密さと音楽の旋律という、モデナを象徴する2つの文化の融合を讃えるものであり、エンジニアリングと芸術が響き合いながら、“美”と“感性”を表現します。

11月5日(水)、モデナのテアトロ・コムナーレ・パヴァロッティ=フレーニで、マセラティが華やかに舞台の主役を飾りました。歴史あるホワイエの扉が開かれ、来場者はこの夜限りの特別なショーを体験しました。

メインパートナーのソナス・ファベールと共に開催された限定イベント「Maserati Meccanica Lirica Soirée」において、アート、音楽、そしてデザインが融合した壮麗なショーの幕が上がりました。

マセラティ経営陣のホスピタリティのもと、社員や地域の関係者、世界各国のメディア、そしてブランドの歩みを共にしてきたパートナーたちが一堂に会しました。

劇場全体がひとつの物語となり、来場者は期待と驚きに満ちた世界に包み込まれました。ホワイエから客席、ボックス席に至るまでが舞台の一部となり、『トゥーランドット』の物語とマセラティの象徴であるトライデントの伝説が交錯する舞台へと変貌。音楽と光が織りなす演出が、観客を物語の世界へと導きました。

吉田裕史マエストロの指揮のもと、モデナ・フィルハーモニー管弦楽団がプッチーニのオペラから数々の有名なアリアを演奏しました。「誰も寝てはならぬ」の旋律が劇場を包み込み、カラフが「Il Suo Nome è Amore(その名は愛)」と歌い上げた瞬間、「グラントゥーリズモ 」のワンオフモデル「メッカニカ・リーリカ」がそのベールを脱ぎました。

舞台は再び転換し、世界的に著名なイタリア人アーティスト兼作曲家ダルドゥストの音楽が響き渡りました。彼のサウンドは、イタリア・オペラの伝統を未来へと導く音の風景へと昇華させ、クラシックの荘厳さとエレクトロニックの躍動を融合させた現代的なハーモニーを奏でました。

「誰も寝てはならぬ」の旋律が再び流れる中、モデナとその周辺で撮影された「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」の新たなキャンペーンビデオのプレミア上映が行われると、客席からは歓声と拍手が沸き起こりました。映像は、モデナの街、音楽、そしてマセラティのエンジンサウンドの深い結びつきを描いています。

オペラ初演の伝統にならい、この祝賀の夜は、劇場のホワイエに設けられた特別なガラディナーで幕を閉じました。芸術とモデナの大地から着想を得たメニューは、ミシュラン星付きシェフであり、世界にモデナの卓越性を広めるアンバサダーでもあるマッシモ・ボットゥーラ氏によって監修されました。彼の料理には、マセラティと同じく、伝統・革新・そして細部へのこだわりが息づいています。

 

モデナの街の中心で繰り広げられた3日間の祝祭
感動に包まれた「Maserati Meccanica Lirica Soirée」の夜に続き、舞台はマセラティのモデナ工場へと移りました。ここでは、地元自治体関係者、マセラティ経営陣、そして世界各国のメディアが見守る中、新型「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」の新しい生産ライン開設を祝うテープカットセレモニーが行われました。

この日のプログラムでは、来場者が歴史あるヴィアーレ・チロ・メノッティ工場を巡り、その新しい姿と革新の息吹を感じ取りました。そして、モデナの職人とエンジニアによって創り上げられた「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」のワンオフモデル「メッカニカ・リーリカ」が、ついにそのベールを外しました。
午後には、コレツィオーネ・マセラティ・ウンベルト・パニーニの新展示エリアを訪れ、マセラティの歩んできた軌跡と未来への鼓動を感じるひとときを過ごしました。

祝祭の余韻は週末にも続き、11月8日(土)と9日(日)の2日間、マセラティを愛する顧客とマセラティ・クラブ・イタリアのメンバーが集い、「トライデント・エクスペリエンス」と題した特別なイベントを開催しました。
ブランドへの情熱を共有する人々が一堂に会し、マセラティの世界観を心ゆくまで堪能しました。

11月8日(土)は、モデナ中心部・ピアッツァ ローマでの華やかなカーエキシビションを皮切りに、モデナ管弦楽団のリハーサルが行われるテアトロ・コムナーレのプライベート見学を実施しました。
マセラティ本社の工場ツアーでは、ミラノ・スカラ座のエトワールであり、新たにマセラティ・ブランド・アンバサダーに就任したロベルト・ボッレ氏が特別なパフォーマンスを披露しました。

最後に、11月9日(日)には、モデナの街全体がオープンエアのミュージアムへと姿を変え、クラシックから最新モデルまでのマセラティ車が市内をパレードしました。パレードの終着点となるムゼオ・パニーニでは、コレクションの数々を特別に見学。
その後、マルザーリアのモデナ・アウトドローモへ移動し、「MC20」や「GT2ストラダーレ」のステアリングを握ってサーキット走行を体験しました。マセラティの魂を五感で感じる、まさにクライマックスとなる一日です。

この壮大なフィナーレをもって、モデナは自らの象徴であるマセラティを迎え入れ、「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」の“故郷への帰還”を祝った特別な一週間を締めくくります。

2025.11.11