McLaren Speedtail アート、テクノロジー・スピードの偉大なる統合

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マクラーレン・オートモーティブは、2018年10月26日、McLaren Speedtailの美しい流線型のフォームと、驚異的なスペックを公開しました。マクラーレンのアルティメットシリーズの最新モデルとなるMcLaren Speedtailは、比類の無いドライビング・エクスペリエンスを提供するラグジュアリー・スポーツカーおよびスーパーカーのパイオニアとして知られている英国のマクラーレン・オートモーティブがデリバリーする初のHyper-GTとなります。McLaren Speedtailの最高時速は、マクラーレン史上最速となる403km(250mph)。現代のクラフトマンシップと、マテリアル・イノベーション、そしてビスポーク・パーソナリゼーションをブレンドさせた比類なきマシンとなっています。価格は175万ポンド(税別)からで、限定106台のマシンは、既に予約完売となっています。

マクラーレン・オートモーティブ最高経営責任者マイク・フルーウィット(Mike Flewitt)は次のように述べています。
「マクラーレンが、McLaren Speedtailのようなクルマを作ったことは、これまでありませんでした。当社初の『Hyper-GT』であるMcLaren Speedtailは、アートとサイエンスが融合された究極のロードカーです。驚異的な最高速度、アイコニックなセントラル・ドライバーズ・シート、ならびに画期的なビスポークのパーソナリゼーションが組み合わされています。かつて世界最高速度を樹立した、なめらかなフォームを持つ『ストリームライナー』を連想させる、軽量のカーボン・ファイバー製ボディーに、革新的なハイブリッド・パワートレインが配置されています。さらに、ラグジュアリーな3シーターのコックピットは、これまでのどのロードカーでも味わうことができなかった、素晴らしいドライビング・エクスペリエンス、比類なき個性、革新的な素材が一体となった感動をお届けします。」

最もパワフルかつ、最もエアロドラッグの低減を達成したマシンであるMcLaren Speedtailは、伝説のマシンMcLaren F1の最高速度記録の時速391キロ(243マイル)を上回ります。この革新的なパフォーマンスは、マクラーレンのデザインチームとエンジニアリング・チームが密接に連携し、比類なきエアロダイナミクス、パワートレイン、およびダイナミックパフォーマンスが精巧に組み合わされたことにより達成されました。さらに、cLaren Speedtailが、マクラーレンTrack25ビジネスプランに基づいて発表される、派生モデルを含めた18のニューモデルのうちのファーストモデルであるということも象徴的な意味を持っています。

ティアドロップ型のコックピットと、エアロダイナミクスが最適化されたボディー・デザインが、際立ったエアロダイナミクスの効率性を生み出す基盤となっています。さらに、このボディーには、フロントホイールのカーボン・ファイバー製スタティック・エアロカバーや、ミラーに代わる格納式のデジタル・リアビュー・カメラ、エアロドラッグを極限まで低減するのに役立つ特許技術であるアクティブ・リア・エルロン(補助翼)などの、革新的な装備が搭載されています。

McLaren Speedtailは、独自のカーボン・ファイバー製「McLaran Monocage」構造を核としたフルカーボン・ファイバー製のボディーや、アルミニウム製のアクティブ・サスペンション、カーボン・セラミック製のブレーキなど、マシン全体にわたって軽量化への設計を施しています。革新的なハイブリッド・パワートレインは、合計1,050PSの最高出力を発生させ、圧倒的なパフォーマンスを達成させます。

McLaren Speedtail用に特別に開発された、ヴェロシティ・モードでは、最高速度が時速403km(250mph)に到達します。ヴェロシティ・モードでは、ハイブリッド・パワートレインを最適に調整させると同時に、アクティブ・リア・エルロンの角度を調整することによって、最高速走行用に最適化します。また、格納式のデジタル・リアビュー・カメラによって、空気抵抗を減らすことができる他、ヴェロシティ・アクティブ・シャシー・コントロールは、ロードクリアランスを35mm低くし、車高を、わずか1,120mmに抑えることができます。

ハイブリッド・パワートレインは、エンジンの回転数に関わらず、驚異的なスピードを実現します。また、乾燥重量わずか1,430kgという、McLaren Speedtailの車体の軽量さも、このパフォーマンスを生み出す要因の一つとなっています。直線での加速はマクラーレン・ロードカーの新たなベンチマークとなる、0-300km/h(0-186mph)12.8秒。これは、アルティメットシリーズの先代ハイブリッド・モデルであるMcLaren P1(TM)の加速所要時間 16.5秒を上回ります。また、McLaren Speedtailの究極のスピードに対応するためのビスポーク・タイヤ「P-ZERO(TM)」は、マクラーレンのテクノロジー・パートナーであるピレリによって開発されました。

McLaren Speedtailは、他のいかなる自動車でも体験できないような、真のセンセーショナルなエクスペリエンスを提示します。ドライバーズ・シートは、ラグジュアリーなコックピットの中央に位置し、そのやや後方に2つのパッセンジャー・シートが配置されています。ノーズとテールの両方にラゲッジ・スペースがあり、ビスポークのラゲッジ・ケースは、すべてのオーナーの皆様にお届けが可能です。このラゲッジ・ケース表面のカーボン・ファイバー、レザーおよび金具は、各オーナーのMcLaren Speedtailのインテリアに合わせてカスタマイズ可能です。

先頃ロンドンで開催されたプライベートなプレビュー・イベントでは、McLaren Speedtailを予約したカスタマーの皆様をお招きしこの最新マシンのデザインモデルをお披露目しました。マクラーレンがこのマシン専用に開発したモルトン・エフェクト・ペイントを施したナノメタリックカラー「Speedtail Silver」で美しく塗装されたモデルは、自然な表面を維持するために染色されたアニリン仕上げのレザーと、新軽量レザーという2種類のレザーを使用しています。コックピットには、驚くほど豊富なパーソナライゼーション・オプションを用意しました。ビスポークを担当する、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)を通じて、オーナーの皆様のお好みに応じてカスタマイズし世界に一つだけのマシンをクリエーションいただけます。

シンプルな流線型が生み出す、真のエレガンス
マクラーレン・オートモーティブ、アルティメットシリーズ・ビークルライン担当ディレクター、アンディー・パーマー(Andy Palmer)は次のように述べています。
「マクラーレンのマシンの頂点に立つアルティメットシリーズであるMcLaren Speedtailは、テクノロジーの限界を引き上げています。McLaren Sennaと同じように、McLaren Speedtailも極限のエアロダイナミクス・テクノロジーと重量削減を実現しています。しかしMcLaren Speedtailは、空力抵抗の低減、息を呑むような加速、そして極限のスピードを追求しながら、デザインの洗練さと重量削減を新たなレベルに引き上げることにありました。」

McLaren Speedtailの本質は、モダン・デザインとクラフトマンシップです。最先端のデジタル・テクノロジーを駆使することで、息をのむほど洗練されたデザインに生命を吹き込んでいます。エクステリア・デザインのあらゆるディティールを徹底的に見直し、重量を大幅に削減することで、エアロダイナミクスの効率性を最大化した結果、加速と最高速度を高めることに成功しました。

重量削減を実現した結果、エレガンスが生まれました。全てのボディー・パネルはカーボン・ファイバー製で、エアロドラッグを低減させるためにデザインされています。さらに、格納式のデジタル・リアビュー・カメラが従来のドア・ミラーの代わりとなり、エアロダイナミクス性能を向上させると同時に、フロントホイールのカーボン・ファイバー製スタティック・エアロカバーは、ホイールアーチ周辺の乱気流削減に貢献しています。なめらかなビジュアルフォームや、エアフローを整流させるワンピース・リア・クラムシェルを含む、シャットラインの数を減らすことで、シームレスなシルエットをより洗練させました。さらに、特許技術であるアクティブ・リア・エルロンを採用することにより、デザインの一貫性を保ちつつ、エアロドラッグを最小限に抑制しています。

McLaren Speedtailの全ての要素とディティールはエアロドラッグを抑え、最高速度を最大化するというミッションに基づいて設計されています。McLaren Speedtailは、McLaren P1(TM)より車幅が狭くなっていますが、全長は0.5メートル長くなっており、ノーズからテールまでの長さは5,137mm(およそ17フィート)です。そのフォームは、上方から見ると、McLaren Speedtailは、ティアドロップ型の形状となっています。これは、自然界における最速の形状であり、この造形によって、フロント・スプリッターとエアとのコンタクトがスムーズになると同時に、ドラマチックなロングテールからエアを排出することで乱気流を抑制することができます。さらに、全体のフォームだけでなく、ボディーの内側にあるコックピットのグラスハウスもティアドロップ型になっていることで、エアロダイナミクスの効率性がより高められています。

オールLEDのヘッドライトの下部に取り付けられた垂直のダクトは、とりわけスリムになっており細部までスリムに作られていることで、エアロドラッグが最小化され、十分なクーリングエアがLTR(低温ラジエーター)に供給されるようになります。LTRダクトを通らないエアはマシンのボンネット上部に送られ、目立たない場所に取り付けられたフロント上部クラムの2つのインテークに送られます。その後、エアはホイールアーチ周辺を通過し、ドア下部にあるベントから外に排出されます。エンジニアリング上の細かい工夫により、車両の側面を通るエアボリュームが減少し、ボディーから分離され乱気流が起こらないようになります。

ノーズ上に残されたエアフローは、ボンネットの後端にあるエンジン・カバーによって、ウィンドスクリーンおよびその上部に送られます。シングルアーム・ワイパーとその作動メカニズムの両方を完全に収納できるよう設計されたエンジン・カバーは、McLaren Speedtailのフロント部分から、ルーフ上を通り、パワートレインの「シュノーケル」インテークへと流れるエアの動きを、スムーズな状態に保持します。ガソリンハイブリッド・パワートレインのエンジン部分にエアを流入させるボディと面一にセットされたインレートにより、ルーフ内にも一気にエアが導入されるためエアロドラッグが少なくなり、McLaren Speedtailのプロファイルからはエアロドラッグは視覚化ができなくなります。

パワートレインに導入する必要のあるエアは、グラス・キャノピーの背後から出て、下向きに傾斜している2つのインテークによって流入されます。これらのインテークは、中央上部に取り付けられたハイマウント・ストップ・ランプで分離しカーブを描くようにしてエンジン・カバーに向かい、視界に入らなくなります。より短く、アグレッシブなインテークにより、エアは表面から分離し、インテーク上を通過するようになります。

McLaren Speedtailの見た目で、最も顕著なイノベーションの1つは、フロントホイールにある、軽量のカーボン・ファイバー製スタティック・エアロカバーの導入です。エアロドラッグを最小化するために、20インチ、10スポークの鍛造アロイフロントホイールに組み込まれたこのエアロカバーは、ホイールの回転に合わせて位置が固定され、そのフラットな面により乱気流が発生しがちなエリアでもエアの流れをスムーズに保ちます。通常、ホイールの回転によってエアは車両から離れていきますが、このフロントホイールのカーボン・ファイバー製スタティック・エアロカバーにより、エアをマシンに「密着」した状態に保ち、ディヘドラルドアの先端にあるドアブレードの方向にガイドすることが可能になります。

スタティック・ホイールカバーは、複数のダクトおよびエア経路と連動し、ホイールアーチ内の乱気流を抑制します。例えば、エアがLTRから外に出ると、フロントのホイールアーチに排出されます。その後、空気は、カーボン・セラミック製ブレーキング・システムによって発生された熱エネルギーとともに、固定されたフロント・エアロカバー内のダクトを、一定のフロー・パターンで通過します。ホイールアーチ内の圧力も、下部のドア・ベントを通じて低減されるため、フロントホイールの回転によってアーチから作り出された乱気流が吸い出され、McLaren Speedtailの両サイドに沿ってスムーズに排出されます。ホイール自体はエレガントなグロス・ブラックのペイントが施され、ダイヤモンドカット仕上げとなっています。ブレーキ・キャリパーはMcLaren Speedtail Silverのペイントが施され、光沢のあるカラーに仕上がっています。

McLaren Speedtailでは、ドア・ミラーの代わりに、イグニッションが作動したときにドアから滑り出る、2つの高解像度デジタル・カメラが目立たないよう取り付けられています。従来型の固定式ドア・ミラーはかなりの乱気流を発生させるのに対し、McLaren Speedtailに搭載されているカメラは、側面が大幅に小型化されているため、エアフローへの影響が最小限となるのに加え、後方の視野もはるかに広くなります。カメラから送られる映像は、ドライバー前方にあるインストルメント・パネルの両サイドに配置されている、2つのスクリーンに表示されます。ヴェロシティ・モードが選択されている場合、カメラはドアに格納され、エアロドラッグがさらに小さくなります。

 

好みに合わせて、美しくテイラーメイドされるラグジュアリー
マクラーレン・オートモーティブ、デザイン・ディレクター、ロブ・メルヴィル(Rob Melville)は次のように述べています。
「McLaren Speedtailが類を見ないクルマである理由は、他車の追随を許さない、視覚的な見事さや、極限のスピード、優れたエアロダイナミクスを備えているからだけでなく、テクニカルなラグジュアリーさや、ビスポーク・カスタマイゼーションの基準をかつてなかったレベルまで引き上げたからです。物理的なパフォーマンスの限界を押し上げるための、マクラーレンの無限のイノベーションとクリエイティビティが、先駆的なデザインと最高水準の素材品質で裏打ちされたこの上なく見事なインテリアを作り上げるという挑戦に挑む原動力となりました。」

McLaren Speedtailのドライバーズ・シートは、文字通りコックピットの中央に位置しています。これにより、他に例をみない空間感覚が生まれ、ウィンドスクリーンから完璧なバランスの視野を得ることが出来るようになりました。アイコニックなマシンであるMcLaren F1から着想を得た、カスタムメイドのカーボン・ファイバー製シートは、「Hyper-GT」の名にふさわしいサポートと快適さを提供します。新たに作られたディレクショナルレザーは、この特別なドライビング・ポジションにドライバーが座るとき、シートに簡単に滑り込むことができるようアシストする他、ドライビング中はドライバーを緩やかに包み込みます。また、カーボン・ファイバー製モノコック構造にセットされる2つのパッセンジャー・シートは、中央のシートの両サイドに配置されています。

上部でカーブしたウィンドスクリーンは、ルーフの一部となっており、ドライバーの頭上にあるガラス製ポートホールとディヘドラル・ドア上部のガラス部分と一体化しています。信じられないような空間感覚はリアにおいても継続され、リアのクォーターウィンドウが、リアアクスルとほとんど同じ高さでシートの後ろに伸びています。また、コックピットには驚くほどの光が射し込みます。なお、パッセンジャーが望まない場合には、ポートホール、ドア上部のガラス部分およびリアクォーターウィンドウでエレクトロクロミックテクノロジーが作動し、それぞれが
瞬時に半透明に変化するようになっています。さらに、エレクトロクロミック・ガラスはウィンドスクリーン上部でも採用されており、サンバイザーの必要がなくなりました。

ドライバーの前方には最新テクノロジーを駆使したコントロール・システムがあり、高解像度ディスプレーとタッチスクリーンがダッシュボード全面に広がり、従来のクルマにあったようなボタンやスイッチがほぼすべて取り除かれています。エンジンのスタート、アクティブ・ダイナミクス・パネルの起動、ヴェロシティ・モードの選択、ならびにウィンドーとドアの開閉制御は、ドライバーのヘッドアップパネルを通じて行われます。これらのコントロールとスイッチやダイアルはアルミニウム製で、手作業で研磨が施されます。

美しい造作のインテリアは、現代的なクラフトマンシップと最先端のイノベーションが融合し、デザインの限界を押し上げ、新時代の到来を告げています。エレガンスと素材の素晴らしさは、通常の自動車で見られるものというよりは、最新のファッションや豪華なヨット、ビスポークファニチャーを想起させるものです。パーソナリゼーションの領域もきわめて広くなっており、どのMcLaren Speedtailも、オーナーだけのユニークな1台となります。

ビスポークの究極のデザインのマシンを創造するという、McLaren Speedtailに対するマクラーレンのビジョンは、カーボン・ファイバーとともに始まっています。マクラーレンでは、1981年以来40年近くにわたり、あらゆるロードカーとレースカーのコア部分に、軽量で剛性に優れたこの複合素材を積極的に採用しています。McLaren Speedtailは、最先端のテクノロジーとイタリアの伝統的なテキスタイルの知識を組み合わせて、カーボン・ファイバーを密に織り込むことで、より軽量の複合素材を生み出す「デジタル・ルーム(織り)」のプロセス
に辿り着き、カーボン製造やその活用方法において、革命的なアドバンテージを象徴するものとなりました。

さらなるイノベーションを追求するマクラーレンは、このデジタル・ルームの手法を活用して、カーボン・ファイバーとチタニウムを使った独自の織り方を開発し、これをチタニウム蒸着カーボン・ファイバーと名付けました。カーボン・ファイバーのカラーを変える場合、従来の方法では素材の構造上の一体性と視覚上の明瞭さに妥協が必要でしたが、McLarenSpeedtailの場合、ミクロン単位の薄さのチタニウム層が直接織り込まれており、カーボン・ファイバー構造に一体化しています。このチタニウム蒸着プロセスにより、圧倒的な強度と軽量が維持され、ビジュアル・カーボン・ファイバーが、クロムの煌めきをそなえた真に驚異的な仕上げを実現するに至りました。

フロントのスプリッター、ディフューザーおよびサイド・スカートは、すべて1kチタニウム蒸着カーボン・ファイバーの仕上げとなっています。この素材は、1本のスレッドにちょうど1,000本の微細なファイバーが入っており、3,000本のものより軽量で、ジャカード織りのプロセスを導入して、ビジュアル・カーボン・ファイバーに精巧なビスポークのパターンを作り出すことができるようになっています。チタニウムは希望するカラーに追加でアノダイズ処理することも、あるいはカーボン・ファイバーの内に画像やシンボル、あるいは文字を織り込むことが可能です。その一例として、ドライバー・シートバックにはマクラーレンのロゴがあしらわれています。

スイスの高名な時計ブランドであるリシャール・ミルとのコラボレーションにより、マクラーレンは、先駆的な時計製造法を活用して、自動車業界では世界初となる、シンプライ・テクノロジー・カーボン・ファイバー(Thin-Ply Technology Carbon Fibre: TPT)を開発しました。この素材は、厚さがわずか30ミクロンで、それぞれが45°の角度で並んでいる、無数の極薄カーボン層で構成されています。その表面を丁寧に引き延ばすと、水流のように層状になった、きらきら光る構造が現れます。最先端のテクノロジーおよびデザインと精巧なエンジニアリングとのこの融合は、真の意味で特別なものと言えるものであり、頭上のコントロール・パネルやギアシフトのパドル、ステアリング・ホイールの留め金といった、McLaren Speedtailのさまざまな部分に組み込むことができます。TPTは、18Kホワイト・ゴールドと組み合わされ、McLarenSpeedtailの最初のデザイン・モデルのフロントに付けられている、マクラーレン・バッジも生み出しています。

McLaren Speedtailのインテリア全体は、ほとんどあらゆるものを包み込む上質なレザーが使われており、ドライバーとパッセンジャーを優しく包み込むように設計されています。McLaren Speedtailのデザイン・モデルでは、ドライバー・シートはダーク・グレイシャーとクール・ホワイトのレザーでトリムされています。前者は全面アニリン仕上げの素材で、後者はレザー会社のブリッジ・オブ・ウィアーが開発した、セミ・アニリン仕上げの新しい軽量レザーです。由緒ある、最高の品種からとられた最良のレザーだけを使い、数世代にわたって伝えられてきたクラフトマンシップとの組み合わせから生まれた、レザーの贅沢な厚みと柔らかな仕上げには、何も手が加えられていませんが、製造プロセスの中で表面の下に空気を入れることにより、素材の密度が下がり、重量が30パーセント削減されました。まさに、贅沢さと軽量が両立することが証明しています。

軽量のレザーは、McLaren Speedtailのフロアに合わせることができるように弾力性に富み、オーナー様がご希望する単色または複数の色で仕上げることができます。例えば、デザイン・モデルでは、ダーク・グレイシャーとブラックが使用されています。その際、レザーは、1枚の連続するピースとして伸ばされて、シート下の収納スペースのカバーにもなります。マクラーレンのデザイナーは、レザーの自然な特徴と固有の強さに着目し、収納スペースのカバーを開ける際に、まるで豪華な旅行鞄を開けるかのように感じられるよう、デザインしました。

特別に選別されたスカンジナビア製のレザーが全面アニリン仕上げされ、ダッシュボードとパッセンジャー・シートに使用されています。この、傷がなく、ほぼ自然の状態のままのレザーは、植物油を使った5週間のなめし加工の結果であり、唯一手を加えられたのは選択された色にする時 、例えば パッセンジャー・シートの場合であればダーク・グレイシャーにすること、だけであり、真の意味で例外的に優れた品質を持つ、希少なクルマ用素材となっています。贅沢なレザーを使った仕上げはあり得ないほどソフトな触感で、個々のレザーのつやはそのまま残されており、木目や人間の指紋と同じように、それぞれの表面がまさに独自の個性を持っています。

McLaren Speedtailのオーナーの皆様はさらに、お好みの色のステッチ・パターンを選ぶことができ、デジタル・キルティングやユニークなデボス(空押し)、エンボスのパターンによって、レザーにビスポークの装飾パターンをいれることができます。最良の家具やファッション・デザインにインスパイアされて、レザーのトリム・エッジに色付けできます。また、その色を手作業で混ぜて塗り、さらに手作業で磨くという、最高レベルのクラフトマンシップを駆使した妥協のない美しさを生み出すことができます。

限定生産のMcLaren Speedtailは、マクラーレンのカラーと素材デザインを未知の領域にまで押し広げます。オーナーの皆様には、最も希少なアルティメットシリーズのマクラーレンが、初めて納車される2020年初頭まで続く、かつてないパーソナリゼーションの旅をお楽しみいただけます。

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2018.10.29